わたしたちは、農場の今後について模索するうち『生き物の楽園」という考えにたどり着きました。
わたしたちがこの農場造りをはじめるに際して、多くの方々の実践例を見せていただき、多くの方々のお世話になってまいりました。その一つひとつを無駄に
することなく、今後を展望するとき、どのような観点に立てばよいのか、考えにかんがえ、論議を重ねてまいりました。
そして、気付いたことは、わたしたちのこの数年の歩みは、「生き物の楽園」造りだったのではないだろうか、ということでした。
わたしたちは、これまで、究極的に安全な作物作りに熱中し、その為の環境造りにも取り組み、わたしたちなりに努力を続けてまいりました。
しかし、同時に、何かもの足りなさをも感じておりました。それで、「生き物の楽園」ということで、吟味してみると、わたしたちの農場は、はたして、「人
間の楽園」に成り得ているのかというところに考えいたりました。